お説ごもっともでございます

「今の新車ならワックスは不要、ケミカルは百害あって一利なし。」「フェラーリのロードカーを買うのはブランド物のバッグを買うのと一緒。まともな商品になったのはここ10年。」「オープンカーはクルマとは違う。屋根を切ったオープンカーは柱のない家と同じ。」こういうキメツケは聞いてて気持ちがいい。こういうのを「カタルシスがある」と言うのかも知れない。

だが「日本は平和憲法を守ってれば誰も攻めて来ない。世界大戦が始まっても、日本だけは永遠に平和が続く。」という「市民な人達」のお題目とは違って、そこには真理があるのだ。

普通に考えてかんたんな物理や経済学で説明出来る事柄でも、そこには家の次ぐらいに高価な耐久消費財で、しかも家庭の事情により選択に妥協せざるを得ない「クルマ」というモノ。

最終的には「車両価格が安くて燃費も良く、室内広くて荷物も積める、更に壊れない」という選び方になってしまうんだろうなあ・・・

「最後の自動車ロン」福野礼一郎双葉社・¥1600