悪役達の昭和史

横井英樹という人物を覚えているだろうか?
今から24年前あの「ホテルニュージャパン火災」の時、蝶ネクタイとポマードべったりのオールバックで拡声器を握っていた人物だ。
当時はオレもガキだったので「こいつは悪者なんだろうな」という事だけは分かったが、その履歴は分からなかった。

現代史とも言える昭和のドキュメンタリーを見ていると、自分がその時いくつであったか、何をしていたか等と対比して考える事が出来て興味深いのは確かだ。

今ニュースを騒がせている人々も何十年か後には、歴史の1ページとして批判や(少ないだろうが)賞賛の対象になるのだろう。

良く政治家が「歴史に評価を任せる」と発言するが、再評価される事はやはり少ない。

大衆もまんざら愚かなだけでは無いのかも知れない。


錬金術師〜昭和闇の支配者−四巻」大下英治・だいわ文庫¥762