「業務用ソフト」と言う名の悪魔

ウチ(というか自宅と仕事場両方と言う意味だが)にはPCが3台ある。


1台目はcompaq(現在はhpに吸収されちまってブランドとしてはもはや存在しないが、当時は本家IBMの次に信頼性の高い優良企業であった。ほんとに諸行無常である。)10年前に写真製版のシルクスクリーンの為、フィルム出力用として導入した。何とOSはWindows95、CPUはPenⅢ400MHz(しかもソケットではなくスロット1。骨董PC趣味の人以外には分からん話で申し訳ない)というマニアには垂涎の、実用的には存在価値さえないような骨董品だ。なぜハードウェアヲタクのオレがこんなのを処分しないかと言うと、ひとえにその「専用業務用ソフト」故なのだ。

看板屋さんにはおなじみの「RIP」(ラスタイメージプロセッサ。つまり画像を点描データに変換する、他の世界じゃあんまり有り難みのないものなのだが・・・)というジャンルのソフトがある。これが専用のサーマルプロッタと込みで¥130万ぐらいしたのだよ。RIPだけをOSに合わせてアップグレードすると¥70万掛かるの!!!
だからほとんど電源も入れないようなPCを置いといてるわけだ。使えばいいんだろうがそういう仕事もねえしな・・・

こういう不条理や不合理って結構どこんちにもあるよね。