人とクルマの食料争奪戦

バイオエタノール燃料の良さが宣伝されて、日本もそっち方向にシフトして行く事が決まった。これはマスコミとアメリカの外圧の影響が非常に大きいと思われる。
アルコール系燃料と言えば昔流行かけた「GAIAX」というトラウマがあるが、あの時は「燃料系部品にトラブルが起きる」として潰された経緯がある。

世界中で一番燃料のアルコール化が進んでいるのは、ブラジルだが生産量そのものはアメリカが世界一多い。アメリカ人は今まで税法上ガソリンが安かったゆえに、クルマの小型化や軽量化、あるいはガソリンエンジンの高効率化をなおざりにして来たくせに、自分の国の農家にも有利となれば勝手にデファクトスタンダードを作って押しつけようとする、実に鬱陶しい国だ。このへんじゃ特亜3国にも比肩するウザさ。

最早人とクルマの食い物争いが始まってしまっている。この先ガソリンを100%使用するような「贅沢な」クルマに対する税法上の締めつけが厳しくなるのは日の目を見るよりも明らかだ。都市生活者には「クルマを捨てる」という究極の選択肢があるが、買い物でも病院でもクルマが無ければ生活が成り立たない地方では、一体どうすればいいのか?

映画「マッドマックス」の世界が意外と早く訪れるかも知れない。