かくして田舎は荒廃して行く

県知事と言う立場は、国務大臣など足下にも及ばないほどの権限を手中にできるものらしい。なにしろ敵は議会だけなのだから。

国ももちろんそうだが、ほぼすべての自治体が赤池町や夕張市の轍を踏もうとしいる今、本来ならそんな状況から自分の町を救う為に選ばれたはずの首長が先頭に立って税金や国からの交付金をせっせと懐に入れている。(すべてがと言うのが憚られるのなら、「懐に入れるか、ドブに捨ててるか」と言い直しておこう。)なんと愚かな事か・・・

「李下に冠を正さず。」という言葉は中学の国語で習う中国の故事成語だがそんなことさえも知らないのだろう。

かつてある人が「『選良』であるがゆえにその行動には人一倍注意する必要がある」と語った。選挙で選ばれれば有権者の全幅の信頼を受けたのだから、何をしても良いと考えるのは大きな間違いで、単に過半数の消極的な支持を受けたに過ぎない。
第一、初当選の時の選挙は「食料費問題」で大揺れに揺れていた時期で、喜久治でなければ誰でもいいという状況であった。
水は淀めば腐る、だからどんな素晴らしい首長であっても行政の筋道が出来たら潔く退かねばならない。ましてや利権が絡む者がその地位に就くなどもってのほかだ。

この県はもはやその程度の常識さえ通用しないような、民度の低い蛮族の地に成り果ててしまったのか?