07WRC開幕〜モンテ〜

正確に言うと録画放送なのだから2週間ほど前に開幕していたのだ。

参考までに説明しておくと、WRCは「ワールドラリーチャンピオンシップ」の略で、ラリーとは一般道を使って行われるモータースポーツの一種だ。外見だけは道路を走る市販車に似ているが中身はまるで別物の「グループA」と呼ばれる規定のクルマで争われる。(成績が市販車の売上げに直結するため、スポーティなクルマを売ってるメーカーにとってはかなり重要なカテゴリー。)ラリーは大きく分けて「トランスポート」と「スペシャルステージ」に分けられる。前者は主催者から指定された平均速度で走る「繋ぎ区間」(国内のラリーはこちらが主体となる)後者は決められた区間を出来るだけ速く走る、ラリーの見せ場である。

さて、なぜそのラリーに入れ込んでいるのかと言うと、スバルがずっと続けて参加しているせいだ。一時期はトヨタ・三菱・スバルがトップを争っていたが、現在はスバルがティームで、そして三菱が部分的に参加しているのみなのが少し寂しい。

昨シーズンタイヤに恵まれず、そこから全ての方向性が狂ったために全12戦中完走さえままならず惨めな結果に終った。今シーズンようやく他のティームと同じタイヤを手に入れ(昨年は他のティームが陸上用のスパイク履いてるのにスバルだけ下駄と言う状況だった)春先のニューマシン投入に向けてスタートを切る事が出来た。

開幕戦は「モンテカルロラリー」名前だけは聞いた事のある人もいるだろう。1911年から行われている超クラシックイベントである。昔はヨーロッパ各都市からスタートしてモナコに集まるところから始まっていたが、時代に合わせて形式的な部分は省かれるようになった。それでもモンテカルロ近郊の峠で行われる雪と氷のイベントだったが、ご多分に漏れず最近の暖冬傾向のため単なるアスファルトでの争いになってしまった。

さて、肝心の結果だが2年前からの流れでシトロエンの1・2フィニッシュに終った。シトロエンは今シーズンからニューマシンを投入しているのだが、全くトラブルが発生しなかった。対するスバルティームは、エースのペタ・ソルベルグが序盤の遅れを取り戻して6位入賞。セカンドドライバーのクリス・アトキンソンが最後のステージまで攻め続け4位に入った。まあ滑り出しとしては上々。頑張れスバル!