WRC Rd3 ノルウェーラリー

ペタとヘニング、ソルベルグ兄弟の母国ノルウェーが今回初めてWRCイベントに追加された。いろんな意味でここ数年不遇を託つ弟ペタ。過去にスバルで年間チャンピオンに輝いた事もあり、今なおトップドライバーの一人には違いないのだが、ティームの迷走や契約タイヤメーカーの技術不足に巻き込まれて、いいニュースなど皆目無いのだが彼は常に愛想良く前向きだ。ほんとの心の内は察するに余りあるが・・・

ラリーと言うモータースポーツは、公道を舞台にする上に季節的な要因が多いため母国開催のイベントは圧倒的に優位なはずだが、今回はFIAのレギュレーション変更に涙を飲まされた格好になってしまった。

曰く「省エネの為に全イベントを通して、使用出来る車体・部品・タイヤの総数を制限する」

前回スウェーデンで途中リタイヤしたのは、今回のノルウェーに捲土重来を期す為だった筈だが、前回長いスタッドのタイヤを使い過ぎてしまい、今回は深雪の中でグリップの足りないタイヤしか無かった。

結果、弟ペタは兄ヘニングにさえ遅れを取る羽目になった。

母国での初世界イベント、ようやく光明が見えて来たティームとクルマ、ここでレギュレーションのために出鼻を挫かれる事になるとは・・・

だが、次のメキシコには新しいマシーンが出せる。頑張れ!負けるな!ペタ・ソルベルグ