昭和は遠くなりにけり

今、団塊じいさん連中のせいで静かに高級オーディオブームが再燃しているらしい。
若い連中は「メモリ音楽プレーヤー」(決して「ipod」ではない。昔、再生専用ヘッドホンステレオが流行った頃に総称「ウォークマン」と呼ばれていたの同じように間違いだ。)で満足らしい、これはクルマでも同じ事が言える。おじさんは総じて凝り性なのだ。

ついには携帯電話に音楽プレーヤー機能が付き、インターネットから音楽をダウンロードすれば携帯以外は不要という世の中になってしまった。(現におじさんの携帯にもLISMOは付いてるしワンセグまで観れてしまうのだ。もっともこれは機能と言うよりマイクロチップに最初から設計上埋め込まれている訳だが。それを可能にしている半導体積層技術に、真空管を見た事のあるおじさんはビビってしまうわけだ。)

でも機会があったらいちど、デカいスピーカーをハイパワーアンプで無理やりねじ伏せるようにドライブして奏でられる、静かな音楽を聴いてみるといい。
何となく、学校の課外授業で坐禅させられた後のような不思議な気分になるから。

もし可能なら自分が普段聴いてる音楽のCDを持って行くともっといい。

「オーディオ 昨日 今日 明日」春日二郎著・文芸社・¥1400+税